学生生活・就職のTOPICS 日本消化器外科学会総会で優秀演題賞を受賞

日本消化器外科学会総会で優秀演題賞を受賞

2023年7月12〜14日に北海道函館市にて「第78回日本消化器外科学会総会」が開催され、医学科4年の西平愛さんが学部学生・メディカルスタッフ・初期研修医セッションにおいて、優秀演題賞を受賞しました。日本消化器外科学会は会員数約2万人を要する消化器外科領域では最も主要な学会で、今回の総会には8075名の医療関係者が参加しました。


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西平さんは、消化器外科学部門の吉田直裕助教の指導下、2022年のRMCPを通して臨床研究を開始し、今回「大腸癌において術後の血液細胞成分を用いた栄養指標は合併症・再発予後因子となりうるか?」というタイトルで発表を行いました。

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近年、高齢者の癌罹患者数が増加する中、消化器癌領域では腫瘍深達度やリンパ節転移だけでなく、栄養指標と予後との関係が話題となっています。術前の栄養指標と予後との関連を解析した研究はこれまで多くなされてきていますが、術前の栄養状態だけでなく術後の栄養状態も癌の予後に影響するのではないかという点に注目し、今回の研究を開始しました。大腸癌術後の様々な栄養指標と再発について解析し、術後のPLR(Platelet-Lymphocyte Ration, 血小板/リンパ球比)が再発と関連性があることを明らかにしました。大腸癌術後の栄養指標と予後との関係について検討した報告はまだ少ないため、新規性の高い内容の発表であった点が今回の受賞につながったと思います。