学生生活・就職のTOPICS 第8回 西日本医学生学術フォーラム 2023@熊本
12月2日(土)「第8回 西日本医学生学術フォーラム 2023」が開催されました。本フォーラムは、平成28年度から開催されており、西日本の医学部を持つ大学から研究志向のある医学生が熱意ある指導教員とともに集い、日頃の研究成果を紹介し、ディスカッションし、親交を深める学生主体の研究集会です。運営母体である西日本医学生学術フォーラム機構に参画している大学から、毎年主催校が決定され、今年度は熊本大学が主催校となり熊本県医師会館で開催されました。
本学は初参加ながら、口演発表に亀井燎馬さん(医学科5年)、増渕啓さん(医学科4年)、ポスター発表に﨑山陽介さん(医学科3年)の3名が参加しました。
【参加大学】公立大学 11 大学、私立大学 3 大学
熊本大学、愛媛大学、岡山大学、関西医科大学、久留米大学、三重大学、大阪公立大学、大阪市立大学、奈良県立医科大学、大阪大学、島根大学、産業医科大学、大分大学、佐賀大学(久留米大学、産業医科大学、佐賀大学は初参加)
【学生参加者】対面参加 90 名、オンライン参加:20 名(公表数)
【口演発表】 亀井燎馬(かめいりょうま) さん
亀井燎馬さん(医学科5年)(指導教授:循環器病研究所 青木浩樹教授)
「大動脈解離における遺伝子発現制御ネットワークの推定」
亀井さんコメント
この学術フォーラムは、自分の研究テーマがどれほど人々の興味を引くかを把握するための貴重な機会となりました。発表時の質疑応答では多くの方が議論に参加していただきました。懇親会では「あの大動脈解離の人」として多くの方に声をかけられ、大変嬉しく感じました。さまざまな視点からの質問や意見交換は、研究への新たな刺激をもたらしてくれました。また発表のための準備過程は、多量の情報が錯綜する中で自分の研究を整理し、深化させるきっかけにも なりました。このプロセスを通じて自分の研究についてより明確に考え、伝える方法を学びました。この学術フォーラムは私にとって非常に有意義な経験となりました。お呼びいただき、ありがとうございました。
【口演発表】 増渕啓(ますぶちはじめ)さん
増渕啓さん(医学科4年)(指導教授:内科学(消化器内科) 古賀浩徳教授)
「グルコース枯渇下における膵癌細胞の代謝変化と上皮間葉移行との関係」
増渕さんコメント
私はRMCP の継続から1年間研究を行い、その成果を今回のフォーラムで発表しました。研究 の中で仮説や発見をするプロセスがとても楽しかったです。古賀教授をはじめ、消化器内科の皆さんが温かいサポートをしてくださったので研究を継続でき、非常に有り難く感じております。学術フォーラムでは、自分の成果を発表する緊張感や他大学の学生の研究のレベルの高さ、研究への志などに触れることができてとても有意義でした。鋭い質問や違った視点、そして医学に取り組む他大の同志に出会うことができます。研究に興味がある方は、このようなフォーラムにもぜひ参加してください。
【ポスター発表】 﨑山陽介(さきやまようすけ) さん
﨑山陽介さん(医学科3年)(指導教授:大学病院リハビリ部 松瀬博夫教授)
「全人工股関節置換術後の術後痛に対する痛みの感受性と心理社会的要因の影響」
﨑山さんコメント
口頭発表とポスター発表含め、他大学の発表と自分の発表には研究に費やした時間や洗練度に大きな差があると感じました。今回自分はRMCPから約 2 ヶ月程度の研究での発表でしたが他の参加者の多くは半年以上の期間を費やしており、その差は明らかなものであったと感じました。学生の参加者の多くは今回のような学会への参加経験があり、学生研究の発表の場における経験の差も感じました。 最も良かったと感じたことは今回の学会を通して他大学の学生や教授の方々と知り合うことができたことです。普段の学生生活ではなかなか感じることのできないことや新たな発見が多く、自分の学生生活をより豊かにしてくれるとても貴重な経験になったと感じています。最後に今回このような貴重な経験をさせていただいことに重ねて感謝申し上げます。