学生生活・就職のTOPICS 学生たちが田主丸特別支援学校で健康教育に関する授業を実施しました
12月12日、田主丸特別支援学校にて、小学部から高等部までの児童・生徒およびその保護者を対象に健康教育に関する授業『あなたのきもちわたしのきもち』が実施されました。これは、久留米大学大学院医学研究科助産師養成コースの学生6名と医学部看護学科の学生2名によって企画・運営され、劇やスライドを活用して「プライベートゾーン」や「パーソナルスペース」について共に考えることを目的としています。
久留米大学大学院医学研究科助産師養成コースでは、近年の多様化する性と生殖の現場についてさまざまな角度から学びを深める「ウィメンズヘルス特論/演習」や、現代の多様化するセクシュアリティについて掘り下げていく「ヒューマンセクシュアリティ論」などの授業科目があり、その学びをいかして、院生が毎年、市内の中学校で健康教育を実施する取り組みを行っています。中学生とともに、「性についての正しい知識」や「命の大切さ」について一緒に学び考える「ピア・エデュケーション活動」です。
授業では具体的なエピソードを劇として再現し、児童・生徒たちがテーマについてより身近に感じられるように工夫が凝らされました。また、プライベートゾーンやパーソナルスペースの概念についても、イラストで示すなどして分かりやすく説明されました。
授業後、参加した中学部の生徒は「パーソナルスペースは人それぞれ違うことがわかりました。周りの人や自分の気持ちを大切にしながら過ごしていきます」と感想を話してくれました。
また、田主丸特別支援学校の堤英紀校長からは、「子どもたちがそれぞれの方法で授業内容を理解し、真剣に話を聞く姿がとても印象的でした。事前に何度も丁寧にやり取りをしていただき、分かりやすく要点を押さえた授業を準備してくださったおかげで、子どもたちも集中して聞きやすかったと思います。特に、可愛らしいイラストや視覚的な工夫が、内容の理解を助けていました。また、その場にいた子どもたちだけでなく、リモート参加の子どもたちにも細やかな対応をしていただきました。授業内容や伝え方を振り返る良い機会となり、教師陣としても多くの学びを得られる貴重な時間でした」と温かいコメントをいただきました。
リーダーを務めた医学研究科修士課程1年の野田知優さんは、「学校側と綿密に相談しながら授業内容を決めました。子どもたちの反応を確認しながら進めた結果、積極的な意見を引き出すことができ、とても嬉しかったです」とふりかえりました。