学生生活・就職のTOPICS 卒業生が代表の環境保全団体が大臣表彰を受賞し表敬訪問しました

卒業生が代表の環境保全団体が大臣表彰を受賞し表敬訪問しました

「全国『みどりの愛護』のつどい」は、「みどりの日」制定の趣旨を踏まえ、全国の緑の関係者が一堂に会し、広く都市緑化意識の高揚を図り、緑豊かな潤いのある住みよい環境づくりを推進するとともに、緑を守り育てる国民運動を積極的に推進していくことを目的として、1990年から開催されています。

6月7日、千葉県松戸市・森のホール21にて開催された「第36回全国『みどりの愛護』のつどい」において、2008年から筑後川河川敷で清掃活動を続ける環境保全ボランティア団体「Good News」が、都市緑化や地域環境保全において特に顕著な功績を残した団体として、国土交通大臣表彰を受賞しました。長年にわたり筑後川流域を中心に行ってきた清掃活動や地域との連携による環境保全の取り組みが評価されています。

この環境保全ボランティア団体の代表中島重人さんは、法学部国際政治学科出身(2005年卒業)で、「環境省環境カウンセラー」としても活躍されています。また、団体の立ち上げメンバーのお一人でもある代表夫人も本学出身で、このたびお二人で母校を訪問し荒井副学長に受賞の報告を行いました。

荒井副学長は「卒業生のこうした社会貢献が高く評価されたことを誇りに思います。今後の活動もぜひ応援させていただきたい」と祝意を述べられました。

荒井副学長に表彰受賞を報告
荒井副学長に表彰受賞を報告
表彰式の会場にて
表彰式の会場にて
活動の説明する中島代表
活動の説明する中島代表
筑後川リバークリーン(ごみ拾い)活動
筑後川リバークリーン(ごみ拾い)活動

大学の広報誌「EQUAL」(No.212:2025年夏号)P.20 TOPICSでも、卒業生の栄誉として取り上げられています。

活動の軌跡、合言葉は「エコよりもニコ!」

同日、中島さんは経済学部2年生対象の「非営利組織概論」(伊佐淳教授)に登壇し、学生に向けて自らの活動経験や環境・地域・市民参加型のボランティア組織運営について、具体例を交えながら熱く語りかけました。

2008年2月、中島さんと本学の卒業生仲間の3人によって立ち上げられた「Good News」。「自分たちが見たいと思える“良いニュース”を自らの手で発信していこう」という想いから始まりました。

結成当初は、3人でドライブをして、ゴミが多い場所を見つけては、翌週にその地域で活動するという流れでしたが、今では久留米市の「筑後川防災施設くるめウス」を拠点に活動を行っている団体になり、年間1,000名以上の方が参加する地域密着型の環境活動プロジェクトを行っています。

活動の中心は、毎月第2土曜日に行われている「筑後川リバークリーン(ごみ拾い)活動」で、誰でも気軽に参加でき、大人も子どもも筑後川の自然を楽しみ、世間話をしながらゴミを拾う。そんな光景が広がります。
また、不定期に「高良川での自然体験活動(カヤック体験など)」や、夏休み自由研究ワークショップなども行っています。 


学生に熱く語る中島代表
学生に熱く語る中島代表
表彰式の報告や活動内容を説明
表彰式の報告や活動内容を説明
学生と語り合いながら
学生と語り合いながら
2
「筑後川防災施設くるめウス」を拠点に活動
「筑後川防災施設くるめウス」を拠点に活動
自然体験活動も開催
自然体験活動も開催
「エコよりもニコ!」が合言葉。

環境問題を深刻に捉えるのではなく、まずは川を楽しみ、好きになってもらうことを大切にしているそうです。筑後川の源流を訪れる自然体験ワークショップなども実施し、子どもたちの心に「川を大切にする気持ち」を育むイベントも行っています。

●筑後川リバークリーン活動(筑後川防災施設くるめウス周辺)〔毎月第2土曜日〕
●自然体験活動(川遊び、カヌー体験、SUP体験、BBQ、焚き火など)
●筑後川源流探索ツアー
●夏休み自由研究ワークショップ


「Good News」のロゴマークには、思いが込められています。

G・・・笑顔で掃除する事でGood!
o・・・阿蘇山(筑後川源流)を見守る太陽
o・・・朝倉の三連水車
d・・・カワセミが自由に飛び回れる川に

N・・・ゴミを拾う事で綺麗な川の流れを守ろう
e・・・ムツゴロウと、干潟と、シオマネキ
w・・・掃除する事、川で遊ぶこと、どちらとも(W)Good News!
s・・・鮎が、再び久留米にも戻ってきますように!

思いが込められています
思いが込められています
筑後川リバークリーンのエリア
筑後川リバークリーンのエリア

活動の輪は地域にも広がっており、「筑後川リバークリーン活動」に参加頂いた方に「Good Newsカード」が配布されます。ゴミ拾いに1回参加するたびにスタンプを1個ゲット出来て、3つ揃ったら「Good News SHOP」へGO!

筑後川を、自然を大事にしていこう。そんな思いで活動を支持してくださっている企業や店舗さんから「ありがとう」の想いを込めたそれぞれの「特典」を受ける事が出来ます。

「Good Newsの活動には、いつも笑顔があふれている」、「未来は明るく、楽しくあるべき。川を通じて、そんな希望を次の世代に手渡していきたい」と語りました。

講義の最後には、「毎日の暮らしの中で、自分達が住む町の事を思い、行動に移してみる事。そして、それを継続していく事は簡単ではありませんが、「エコよりもニコ!」で、僕らは川を楽しみながら川の未来を作って行きます。皆さんも、ぜひ筑後川に遊びに来てください。一緒に楽しみましょう」とメッセージを送りました。

筑後川をフィールドに、卒業生たちが今も“Good News”を発信し続けています。

 

「Good Newsカード」
「Good Newsカード」
「Good News SHOP」
「Good News SHOP」

Good Newsの活動を応援しているアーティストもいます。創設15周年を記念して作成された記念動画には、「マリア」「離したくはない」などのヒット曲で知られる「T-BOLAN」の森友嵐士さんが、動画のテーマ曲として「ありがとうのうた~あいのたね~」を提供されています。活動している笑顔いっぱいの川辺の風景がご覧になれます。