地域貢献のTOPICS 全国のリカバリーカレッジが集結し文化祭を開催

全国のリカバリーカレッジが集結し文化祭を開催

「リカバリーカレッジ」とは2009年にイギリスで誕生したもので、精神的困難な体験をした方々のリカバリー※を応援するために、リカバリーを学びあう場として日本でも広がりを見せています。

※リカバリー:「困難なライフイベント(疾病・障害、離別、失業等)」を抱えながらも意義ある満足のいく人生に立て直していくための概念

リカバリーカレッジは、当事者と専門職のCo-production(共同創造)であり、教育モデルでもあること、誰でも参加できることなどを原則としており、治療的アプローチではなく主体的にリカバリーを目指す実践的な学びの場となっています。

本学では、文学部社会福祉学科の坂本明子准教授が、福岡の拠点として2021年に立ち上がった「リカバリーカレッジふくおか」の主催者の一人として取り組みを進めており、3月26日には御井キャンパスの地域連携拠点「つながるめ」において、全国のリカバリーカレッジと共に「リカバリーカレッジ文化祭」の第2回目が開催されました。このイベントは、文学部設立30周年記念事業の後援を受け行われました。

イベントは、全国に10拠点ほどあるリカバリーカレッジの紹介に始まり、それぞれのリカバリーカレッジが対面やオンラインでブースを設けて経験や考え方を共有したり、交流スペースで軽食をとり交流したりしながら、全国的なリカバリーカレッジの繋がりを広める文化祭となりました。

 キッチンルームを活用した交流スペース
キッチンルームを活用した交流スペース
ありのままの自分を受け入れ、認めるための「自分への手紙」を書くコーナー
ありのままの自分を受け入れ、認めるための「自分への手紙」を書くコーナー
各リカバリーカレッジがブースを設けテーマごとの講座を開講
各リカバリーカレッジがブースを設けテーマごとの講座を開講
日本統合失調症学会を視聴しながらの語りの場 
日本統合失調症学会を視聴しながらの語りの場 
リカバリーカレッジふくおかのブース
リカバリーカレッジふくおかのブース
文学部社会福祉学科の学生がボランティアスタッフとしてサポート
文学部社会福祉学科の学生がボランティアスタッフとしてサポート
主催者として挨拶する坂本准教授
主催者として挨拶する坂本准教授

今回の文化祭を主催した坂本准教授は「全国のリカバリーカレッジの仲間と共に安心して学びあえる場を創り上げることができ、とても嬉しく思います。リカバリーカレッジの認知度を高めるよい機会になったのではないかと思います。ご参加いただいた方から『精神疾患を持つ家族の子育てはとても大変で、子連れで受け入れてもらえる場だったのでありがたかった』『絶望することも多い中で、このような取り組みをしている人々がいることを知り、希望を感じられた』『お互いの経験から学びあえてよかった』『障害者や支援者といった立場にとらわれないフラットな関係で居心地がよかった』などといったお声を頂きました。こうしたお声を大切にしながら、これからもリカバリーカレッジを続けていきたいと思います」とイベントを振り返りました。

共催した全国のリカバリーカレッジについて

リカバリーカレッジたちかわ
リカバリーカレッジおおた
リカバリーカレッジKOBE
リカバリーカレッジ名古屋
リカバリーカレッジOKAYAMA
リカバリーカレッジ炭都(TANTO)
リカバリーカレッジSAGA
リカバリーカレッジ高知
リカバリーカレッジみやぎ
リカバリーカレッジneyagawa.R
リカバリーカレッジふくおか


リカバリーカレッジ文化祭ホームページ