地域貢献のTOPICS 学生が高校生による模擬選挙をサポート

学生が高校生による模擬選挙をサポート

久留米市選挙管理委員会では、若い世代の選挙の投票率向上を目指し、選挙のイメージに親しみやすさを与え興味関心を持ってもらおうと、高校や大学と連携して選挙啓発動画の制作、選挙の呼び掛けや期日前投票所の立会人を務める選挙啓発サポーター制度など、さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。

その取り組みの一つである『主権者教育授業』(大学生や高校生が自ら講師となり同年代に向けて授業を行う取り組み)で、久留米大学の学生が南筑高校3年生の授業(高校生が同級生に向けて政治や選挙について教える授業)にボランティアとして関わり、高校生の学びを継続的に支援してきました。

学生が高校生の主権者教育授業をサポート

大学生サポートのもと、高校生による模擬選挙を開催

2月1日、南筑高校でこれまでの『主権者教育授業』の集大成となる、高校生による「未来の久留米市長を選ぶ模擬選挙」(高校生がこれまでの主権者教育授業で学んだ知識を活用し、立候補から投票までを行う本番さながらの模擬選挙)が行われ、久留米大学の学生ボランティア7人がアドバイザーとして関わり、事前準備から当日の司会進行、公開討論会のモデレーター、総評などを務め選挙運営を支えました。

『主権者教育授業』の集大成となる「模擬選挙」
『主権者教育授業』の集大成となる「模擬選挙」
『主権者教育授業』の集大成となる「模擬選挙」

個人演説

個人演説では、大学生の司会進行のもと、「未来の久留米市長選挙」に立候補した5人の高校生が、選挙権を持つ会場の高校生たちに向けて4分間の演説を行いました。

立候補した高校生からは「久留米市を盛り上げて経済を豊かにする案」「久留米市を健康的で明るい地域にするアイデア」「久留米市のバリアフリー化や教育支援の充実」「子どもに優しい街づくり」など、久留米市をより良くするための政策提案がありました。

4分間の個人演説
4分間の個人演説
運営をサポートする大学生
運営をサポートする大学生

公開討論会

公開討論会では、大学生がモデレーターとなり、立候補した高校生に向けて、政策への質問を投げ掛けました。

大学生からの「久留米市の魅力をどう生かしたいか?」「最後に皆さんに伝えたいことは?」などの質問に対し、立候補した高校生がユニークなアイデアで回答し、会場の高校生にアピールする姿が見られました。

公開討論会では、立候補した高校生に向けて質問を投げ掛けました
公開討論会では、立候補した高校生に向けて質問を投げ掛けました
会場の高校生も真剣に聞いていました
会場の高校生も真剣に聞いていました

投票~開票

個人演説と公開討論会の後、選挙管理委員会の職員から選挙の歴史や投票用紙の記入方法、投票の手順についての説明があり、高校生たちは実際に選挙で使用する投票用紙や投票箱、投票記載台が設置された投票場で投票を行い、大学生は投票場の運営や開票作業をサポートしました。

開票の結果、182人の投票のうち66票を獲得した立候補者が当選し盛り上がりを見せる中、模擬選挙は終了しました。

選挙管理委員会の職員から選挙の歴史などについて説明がありました
選挙管理委員会の職員から選挙の歴史などについて説明がありました
投票用紙記載所の様子
投票用紙記載所の様子
投票の様子
投票の様子
開票作業の様子
開票作業の様子

総評

最後に、南筑高校の先生、久留米大学基盤教育研究センターの中村寛樹教授、久留米市選挙管理委員会の事務局長、久留米大学の学生から高校生に向けて総評がありました。

総評を担当した久留米大学文学部国際文化学科2年の近藤佑さんは「今日の模擬選挙では、若い人に向けた政策がよく考えられていて、久留米をもっと良くするためのユニークなアイデアも多く、とても良かったと思います。高校生の皆さんが主体的に考え行動し、素晴らしかったです。若者の投票率を上げるためには、一人一人の意識が大切です。皆で一緒に選挙に行って、未来を明るくしていきましょう。」と、高校生に向けメッセージを送りました。

総評をする近藤さん
総評をする近藤さん

ボランティアとして参加した学生の感想

・高校生から相談を受けアドバイスする中で、自分自身も一緒に考え、一緒に学ぶことができて、貴重な経験になった。

・高校生が主権者教育授業で学んだ知識を生かして、しっかりと自分で考えて選択できるようになってくれたら嬉しい。

・定期的に高校生と関わる中で、最初は選挙についての知識がほとんど無い状態だったけど、今は驚くほど考え方もしっかりしてきて成長が感じられて嬉しい。

・高校生が主体的に考え動き、楽しみながら取り組んでくれて良かった。選挙を身近なものと感じてくれたと思う。