地域貢献のTOPICS 学生サークルteam.csvが「集まれ小学生!一日大学生体験講座2023」を開催【商学部】
商学部学生有志によるボランティアサークルteam.csv*は、2023年12月10日久留米大学御井キャンパスで地域の小学生を対象としたSTEAM教育※イベント「集まれ小学生!一日大学生体験講座2023」(小学生が一日を大学生として過ごす体験講座)を開催しました。
*「team.csv」の由来は「Computer Scienceを活用したVolunteerを行うTeam」で、商学部商学科の木下和也教授指導のもと、学生が主体となりICTを活用した地域の課題解決やICT教育イベントなどを全国的に行っています。
*STEAM教育とは、科学・技術・工学・芸術・数学の英語の頭文字を取った言葉で、これら5つの領域を対象とした分野横断的な教育理念のことを指します。
今回の講座は、小学生に大学生の学びを体験してもらうことで、知的好奇心を刺激し、算数や理科、英語をより好きになってもらうことを目的にteam.csvの学生が企画したもので、多くのボランティアの方々の協力により3回目の開催となりました。(過去の記事:2021年、2022年)
当日は、Kurume Kids Englishのリーヴァイ先生をお招きして英語を交えながら、普段大学生が使用する大教室で小学生にプログラミングや科学実験(工作)の授業を体験してもらいました。
午前の部 ―コンピュータの歴史とプログラミング―
午前の部では、学生たちがリーヴァイ先生と一緒に一部英語を交えながら「コンピュータの歴史とプログラミング」についての授業を行いました。
授業テーマはこれまでもteam.csvの講座で扱ってきた「素数判定の考え方」で、数学として素数を捉えるだけではなく、プログラミング的思考を身に付けるための題材として小学生に「素数の見つけ方」をレクチャーしました。
素数を見つけるためには、対象となる数が割り切れるかどうか、地道に計算して確かめる必要があるため、小学生はゲーム感覚で楽しく競い合いながら割り算に取り組みました。この繰り返し行われる作業を、パターンとして捉えてもらうことが狙いです。
作業を繰り返しながら最終的に完成したプログラムが実行されると、あっという間に画面上にたくさんの素数が表示され、学生と小学生の共同作業で完成したプログラムがうまく働いたことに皆で大喜びする姿が見られました。
午後の部 ―英語で学ぶ科学実験―
午後の部では、学生とリーヴァイ先生が英語で科学実験についての授業を行いました。
授業では「音」をテーマに、音は物質の振動によって発生する「波」であることを、リーヴァイ先生の分かりやすい英語とアクションを交えて、楽しくレクチャーしました。
小学生は学生のサポートを受けながら紙コップを使った工作を行い、「紙コップを使ってスマートフォンの音声を大きく聞こえるようにする」という内容に興味津々の様子で取り組んでいました。
完成した紙コップのスピーカーから音声が聞こえると、学生も小学生も笑顔になり、歓声を上げて喜ぶ姿が見られました。
今回もリーヴァイ先生のユーモアたっぷりの授業のおかげで、終始笑顔が絶えないイベントとなりました。
ビジネスのヒントには算数・数学や理科といった理系的要素がたくさんあります。商学部で学ぶteam.csvの学生たちは、STEAM教育の推進が将来のビジネスリーダーの育成につながると考え自らもSTEAM教育に関心を持ち活動しています。
地域連携としての教育活動
当日は、久留米大学商学部の卒業生で学生たちの先輩に当たる鹿児島県長島町教育委員会社会教育課長の脇田高洋氏が参加してくださいました。今後、長島町とteam.csvはSTEAM教育事業で提携した活動を実施する予定です。(関連記事:長島町での学生の講演)