地域貢献のTOPICS 久留米大学医療センターが開設30周年 市民公開講座・記念祝賀会を開催
2024年7月1日に久留米大学医療センターは、開設30周年を迎えました。それを記念した市民公開講座(ハイブリッド開催)を6月29日(土)に医療センターを会場に行い、多くの方にご参加いただきました。
久留米大学医療センターは、1994年に旧厚生省から国立久留米病院の移譲を受けて開設し、これまで地域に根ざした医療を行ってまいりました。現在では、整形外科・関節外科センターやリハビリテーションセンター、先進漢方治療センター、フットケア・下肢血管病センターといった大学病院とは差別化した診療科を揃え、「心が通い、信頼される医療」を目指し地域に根ざした診療を行っています。
その他にも、症状が続いているのに診断がついていない、複数の複雑な問題を抱えている、等のさまざまな理由でどの科を受診したらよいか良いかわからないといった患者さんの診療を行う総合診療科や、内科的・外科的な診療科にとらわれない横断的な診療センターであるプライマリ・地域医療ヘルスケアセンターなど、幅広い症状に対応できる体制を整えているのも特徴です。
市民公開講座では、医療センターで長年病院長を務めた、整形外科・関節外科センターの大川孝浩教授が「関節と健康寿命」に関する講演を、本学内村直尚学長が「睡眠」に関する講演を行いました。
【講演】「元気な『関節』で、延ばせ『健康寿命』」久留米大学医療センター病院長特別補佐 整形外科・関節外科センター 大川 孝浩 教授
第9代目の医療センター病院長で現在病院長特別補佐を務める整形外科・関節外科センター大川 孝浩 教授が、これまでの医療センターの歩みを紹介し、関節の機能や重要性などについて講演しました。「健康寿命」を伸ばすためには「関節機能」を維持することが重要で、その機能を維持するための予防と治療について分かりやすく解説しました。治療法として、これまで医療センターで行ってきた数千例の股関節や膝関節の手術経験をもとに、人工股関節置換術手術などについて動画を交え紹介しました。
【講演】「適切な睡眠が健康・長寿や幸福をもたらす ~健康づくりのための睡眠ガイド2023の紹介~」久留米大学 内村 直尚 学長
日本睡眠学会理事長も務める内村直尚学長が、睡眠の役割、不足することによる健康への悪影響、年代ごとの適切な睡眠時間などについて解説しました。また、昨年10年ぶりに改訂された「健康づくりのための睡眠ガイド2023」に基づき、睡眠にかかる年齢別の推奨事項などについても紹介しました。
記念祝賀会
講演終了後には、会場を移して記念祝賀会が開催され、多くのご来賓の皆さまご列席のもと医療センターの開設30周年を祝いました。ご出席いただいた皆さま、祝賀会開催をご支援いただきました皆さまに心より御礼申し上げます。
医療センターでは、開設30周年を機にみなし訪問看護のサービスも開始しました。これからも医療センターは地域の皆さまに寄り添い「心が通い、信頼される医療」を提供できるよう、スタッフ一同努力してまいります。