地域貢献のTOPICS 投票率向上を目指して 南筑高校で模擬選挙

投票率向上を目指して 南筑高校で模擬選挙

久留米市選挙管理委員会では、若い世代の投票率向上を目指し、選挙のイメージに親しみやすさを与え、興味関心を持ってもらおうと、高校や大学と連携して選挙啓発動画の制作や模擬選挙などの選挙啓発活動を行っています。また、選挙のときには、選挙啓発サポーターに認定された大学生が街頭啓発活動や投票所の事務に従事しています。

この活動は本学文系学部の学生を対象に開講している「地域連携実践演習(シティズンシップ演習)」(担当:中村 寛樹教授(基盤教育研究センター))の授業の一環として実施しています。本授業では、学生が政治や選挙を通じた社会参加に関心を持つとともに、高校生に近い立場からそれらの重要性を発信することを目的としています。

今年度の活動例

候補者の南筑高校の生徒が公約について説明
候補者の南筑高校の生徒が公約について説明
公約

本模擬選挙は、高校生が久留米市長選を想定して実施するもので、これまでの「主権者教育授業」の集大成として位置付けられています。今年は、高校生3名が候補者となり、本学の学生のサポートを受けながら、久留米市の現状分析を行い、政策公約を作成。当日に向けて準備を進めました。

大学生がモデレーターとなり、選挙をサポート
大学生がモデレーターとなり、選挙をサポート
選挙の歴史について解説

模擬選挙当日は、候補者による政策公約の発表、候補者同士の公開討論会が行われ、その後、モデレーターを務める本学の学生が政策について質問し、投票者の理解を深めました。実際の選挙と同様のプロセスを体験することで、高校生たちは政治への関心を高め、より主体的に選挙について考える機会となりました。

公約政策一覧

「安心安全な久留米市へ」空き家を整理して道路幅の拡張、避難所設置強化、非常食・用具見直し

「久留米の生活環境を変える!」学生定期代の補助、バス運賃の値下げ、大雨洪水対策

「久留米を元気に」久留米の水害、人口減少、住みやすさ対策

投票箱
投票用紙交付機
模擬投票
模擬投票

投票所では久留米市の選挙管理委員会の支援もあり、投票箱や投票用紙交付機など本物さながらの空気をあじわうことができました。

開票作業
開票作業

今回の模擬選挙を経験した高校生からは「今回の模擬選挙を経験してみて今度の選挙に投票しに行こうと思います」「自分が共感する人へ投票するために、公約をしっかり聞くことが大切だと思いました」といったコメントがありました。

清田 雅翔さん(久留米大学経済学部経済学科2年生)のコメント
ボランティアなどの地域や行政の活動に関わることが好きでこの主権者教育にも参加しました。高校生のうちに模擬選挙のような主権者教育を経験することで、実際の選挙にもスムーズに参加できるようになるのではと考えています。また、この活動を通じて、自分自身も市の政策や財政について学び、より関心を持つようになりました。来年はこの主権者教育に関わることができませんが、後輩たちに引き継いでもらい活動を継続してほしいと思います