地域貢献のTOPICS 卒業生と学生で運営する「アンチエイジング教室」を開催

卒業生と学生で運営する「アンチエイジング教室」を開催

11月26日、本学の地域連携拠点である御井キャンパス「つながるめ」にて、地域住民を対象にしたアンチエイジング教室「ヘルスリテラシーを高めて年齢に打ち勝て!」が開催されました。

この教室は、人間健康学部スポーツ医科学科が企画したもので、地域の皆さまの健康づくりの一助となることを目的としています。ヘルスリテラシー(健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解し、活用する力)を高め、日常的な運動習慣を身につけてもらうことを目指しています。

全6回で構成されるこの教室は、久留米大学の卒業生である専門講師が指導を担当し、スポーツ医科学科の学生が運営とサポートを行う地域連携型の取り組みで、地域の方の健康づくりとヘルスリテラシー向上を目的としています。

スタート前に入念なストレッチ
スタート前に入念なストレッチ
指導を学生がサポートしました
指導を学生がサポートしました

今回も、「まずは運動できるカラダを!運動習慣定着コース」と「運動を楽しむ!エネルギッシュコース」の2コースで、気軽に始めたい方から、結果を重視したい方まで、目的に応じた内容として開催しています。

両コースとも、本学卒業生である専門講師2名が指導を担当。参加者の体力や目的に応じたプログラムで丁寧なサポートを行っています。また、教室の運営には、健康運動指導士を目指すスポーツ医科学科の学生たちも加わっており、回を重ねるごとに頼もしい存在となっています。

前回の様子はこちら

まずは運動出来るカラダを!運動習慣定着コース

「運動習慣定着コース」の担当は、本学人間健康学部スポーツ医科学科卒業で健康運動指導士の正木 愛奈花さん。リラクゼーションセラピストとして活動しながら、地域の方の健康促進活動に積極的に携わられており、明るく分かりやすいレッスンが好評です。久留米市や小郡市で開催された「ストレッチング教室」、本学のSDGs推進プロジェクトの一環で行われた教室などでも講師を務めました。

リラクゼーションも兼ねたストレッチからスタートし、ウォーキングエクササイズやステップ運動、など、日常に取り入れやすい運動が紹介されました。コミュニケーションを意識した参加者同士で楽しめるプログラム構成で、心身ともにリフレッシュできる時間となりました。

「まずは運動出来るカラダを!運動習慣定着コース」を担当した正木さん
「まずは運動出来るカラダを!運動習慣定着コース」を担当した正木さん
まずはさまざまな運動で体をほぐすところからスタート
まずはさまざまな運動で体をほぐすところからスタート
ラダーを使ってウォーキングのフォームを体にしみこませていきます
ラダーを使ってウォーキングのフォームを体にしみこませていきます
参加者同士のコミュニケーションを意識したプログラムに
参加者同士のコミュニケーションを意識したプログラムに
笑顔のあふれる教室となりました
笑顔のあふれる教室となりました
ゲームなどで楽しみながらウォーキングの感覚を身に付けていきました
ゲームなどで楽しみながらウォーキングの感覚を身に付けていきました

運動を楽しむ!エネルギッシュコース

「エネルギッシュコース」は、本学経済学部卒業で健康運動指導士、日本スポーツ協会アスレティックトレーナーの梯 誠剛さんが担当。総合病院に7年勤務し、フィットネスジムのチーフトレーナーなども務めた経験を持ち、現在は地域住民の方への運動指導やトップアスリートへの指導を行っています。

今回は、スロージョギングやランニングのためのカラダづくりなど、運動強度を高めながら楽しめるプログラムが展開されました。エアロビクスなども取り入れ、筋力やバランスを意識した体づくりに取り組み、継続的な運動への意欲を引き出す内容となりました。

「運動を楽しむ!エネルギッシュコース」を担当した梯さん
「運動を楽しむ!エネルギッシュコース」を担当した梯さん
まずは学生が見本を見せながら入念にストレッチ
まずは学生が見本を見せながら入念にストレッチ
ウォーキングからスタート
ウォーキングからスタート
少しずつペースを上げていきました
少しずつペースを上げていきました
屋外に出てしりとりをしながらのスロージョギング
屋外に出てしりとりをしながらのスロージョギング
最後は学生がインストラクターとなりエアロビクス
最後は学生がインストラクターとなりエアロビクス
卒業生で講師を務めた正木さんと梯さん
卒業生で講師を務めた正木さんと梯さん

参加者からは「一人ではなかなか運動しないので、こうして集まって楽しみながら運動できる貴重な機会となっている」「学生さんが明るく笑顔で接してくれるので元気をもらえる。ここで学んだジョギングを今後続けていきたい」といった声が聞かれました。

指導を担当した梯さんと正木さんは、教室を終え次のように話してくれました。

「この教室は、多くの学生さんや先生方の温かいサポートに支えられ、次回で3年目の全ての教室が終了します。思えばスタートは、コロナ禍で実習の場がほとんど失われていた時期に、『大学の中で実践の機会をつくろう』と立ち上げた小さな試みでした。それが今では、毎回多くの学生さんが自ら参加し、積極的にサポートしてくれる場へと成長しました。そんな姿を見ると、本当に続けてきてよかったと感じます。

この経験が、健康運動指導士の資格合格への後押しとなり、さらに将来の選択肢を広げる力になってほしいと思っています。来年4年目を迎えるこの教室を、学生の皆さんとともに、これからも地域の健康づくりに貢献できる場にしていきたいです」

また、昨年に引き続き参加し、今回はリーダーとして運営にかかわった瀬戸口颯希さん(スポーツ医科学科3年)は、次のように振り返りました。

「2年間の活動を通して、支えるだけでなく『どう伝えるか』を意識したサポートができるようになり、自分自身の学びも深まっていると感じます。最近では、他の教室で主体的に指導する機会も増え、ここで得た気づきを実際の指導に生かせるようになってきました。

また、教員を目指す仲間と活動する中で、子どもから高齢者まで共通して役立つ“教える力”の重要性を実感しています。講師の指導を観察することで、説明の工夫や話し方のスキルも向上し、前に出て話すことに自信が持てるようになりました。今後も参加者に応じたサポートやフォローができるよう、さらにスキルを磨いていきたいです」

次は今回の最後の教室となります。1回500円で都度参加も可能です。詳細はこちらをご覧ください。また、企業や自治体での教室開催についてもお気軽にご相談ください。

教室についての問い合わせ先
人間健康学部スポーツ医科学科
准教授 行實鉄平
メールアドレス:kurumeningen2@gmail.com

アンチエイジング教室を運営したKENUNゼミのメンバーと
アンチエイジング教室を運営したKENUNゼミのメンバーと

紹介動画:学生自主サークル組織の活動