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動的能力を獲得するチャンス

動的能力を獲得するチャンス

動的能力は静的能力を組み合わせて問題解決のために無数のバリエーションを生み出す力です。決まった試験で能力を証明することはできませんし一定の勉強法もありません。動的能力を獲得する鍵はなんでしょうか?

 

3つの要素

久留米大学で行った調査の結果、日常診療ではない「異質な経験」が動的能力獲得の鍵であり、その中で3つの要素が重要であることがわかりました。

・自分で判断し行動する自律性
・問題解決のために試行錯誤すること
・問題解決のために仲間と協力すること

そして異質な経験として「研究」と「留学」が浮かび上がり、そこで得られた動的能力が一生にわたり使えることがわかりました。

研究では課題を解決するために試行錯誤が必須です。自分の努力なしに研究が完成することはありません。留学では日々の生活でも自律性と試行錯誤が必要です。研究でも留学でも、問題に応じて様々な仲間と助け合い協力し合う必要があります。そのため研究や留学は動的能力を獲得する大きなチャンスになるのです。

一方、日常診療では患者の安全を脅かす試行錯誤は許されません。一定の指針や経験則が優先される場面が多々あり医療チームの指揮系統も重要で、個人の判断だけで動くことはできません。チームメンバーとの協力関係は比較的固定的です。これらの制限のため、日常診療は動的能力の獲得には必ずしも適していない面があります。

 

動的能力:充実したキャリアへの鍵

臨床力 = 動的能力 x 静的能力

先輩の経験

研究経験から得られる臨床力

アンケート調査

コアカリで見る医師の能力